十二月のサルビア

みちばたの ちいさな花壇に

ひとむれ 立ち枯れた サルビア

かわいた花弁が 風に鳴る

十二月の風に からからと鳴る

 

わたしは あゆみをとめて

地に生えたドライフラワーの

色あせた花穂に手をふれてみる

それから また あるきだす

 

こころよ からになれ

からだよ かるくなれ

かわいた花弁が 風に鳴る

十二月の風に からからと鳴る