おみ九字

つついつつ

つでつれを まちつつつくる つついつつ 津で連れを待ちつつ作る筒五つ

よもぎもち

もらいものだと ともにももたせ とももよろこぶ よもぎもち 貰い物だと友にも持たせ友も喜ぶ蓬餅

おみ九字「ら」  9054

くらいそらから 暗い空から ぱらぱらあられ ぱらはら 霰 いえののきから 家の軒から つららたれ 氷柱垂れ

おみ九字「り」  9053 穴森稲荷

あなもりいなり 穴森稲荷 おりおりまいり 折々参り いのりつたわり 祈り伝わり りやくあり 利益あり

おみ九字「わ」  9052

わけてわけてと わらわらさわぐ えだもたわわな にわのびわ (分けて分けてと童ら騒ぐ 枝もたわわな庭の琵琶)

おみ九字「ろ」  9051

ひろのそろそろ ももいろきいろ しろいろいろの はなのころ (広野 そろそろ 桃色 黄色 白 いろいろの花のころ)

おみ九字「れ」  9050

ふれよあめふれ かれののにれに ふられぬれれば かれぬにれ (降れよ 雨降れ 枯野の楡に 降られ濡れれば枯れぬ楡)

おみ九字「る」  9049

くもるふるてる はるかぜわたる くるくるまわる かざぐるま (曇る 降る 照る 春風渡る くるくる回る風車)

おみ九字「り」  9048

いろはとりどり よりどりみどり はなうりうりも くりもうり (色はとりどり 選りどり見どり 花売り 瓜も栗も売り)

おみ九字「ら」  9047

ひざしうららか はなびらはらり いらかきらきら ならのてら (陽射し麗らか 花びらはらり 甍きらきら 奈良の寺)

おみ九字「よ」  9046

よしのよざくら よいつきよだよ よえばいよいよ よいながめ (吉野 夜桜 好い月夜だよ 酔えばいよいよ好い眺め)

おみ九字「ゆ」  9045

ゆむらゆのさと ゆきまうゆうべ ゆめかゆらゆら ゆれるゆり (湯村 湯の里 雪舞う夕べ 夢か ゆらゆら揺れる百合)

おみ九字「や」  9044

やなぎやわらか やさしやあやめ やせのやまざと かやのやね (柳やわらか 優しや菖蒲 八瀬の山里 茅の屋根)

おみ九字「も」  9043

もももすももも かわもにうかぶ ふもとのかわの もがゆれる (桃も李も川面に浮かぶ麓の川の藻が揺れる)

おみ九字「め」  9042

めざめよひめよ ゆめからさめよ かめのさけのめ めがさめる (目覚めよ 姫よ 夢から覚めよ 甕の酒飲め 目が覚める)

おみ九字「む」  9041

むさしののむら むこをむかえる むすめむぎふむ むしろあむ (武蔵野の村 婿を迎える娘 麦踏む 莚編む)

おみ九字「み」9  9040

みせにすみこみ みならいみとせ みこみがあると みなみとめ (店に住み込み見習三年 見込みがあると皆認め)

おみ九字「み」8  9039

はなみもみじみ ゆきみとみたび きみとしみじみ さけをくみ (花見 紅葉見 雪見と三度 君としみじみ酒を酌み)

おみ九字「み」7  9038

いずみみつけて のみみずをくみ もどるみちみち みつばつみ (泉見つけて飲み水を汲み 戻る道々三つ葉摘み)

おみ九字「み」6  9037

とねのみなかみ みずおとみみに みなぎるみずを きみとみる (利根の水上 水音耳に漲る水を君と見る)

おみ九字「み」5  9036

みさきへのみち せみなきやみて なみのおとのみ みみにみち (岬への道 蝉鳴き止みて波の音のみ耳に満ち)

おみ九字「み」4  9035

みなとみせみせ みてかうみやげ すみかみかがみ かみかざり (皆と店々見て買う土産 墨 紙 鏡 髪飾り)

おみ九字「み」3  9034

やみでみみずく なくこえみみに みかづきをみる みねのみち (闇で木菟鳴く声耳に三日月を見る峰の道)

おみ九字「み」2  9033

みのきみずみる みどりのみずた ぐみはあからみ みなみかぜ (蓑着 水見る 緑の水田 茱萸は赤らみ 南風)

おみ九字「み」1  9032

みなみへのみち うみへのみちは みどりみごとな なみきみち (南への道 海への道は緑みごとな並木道)

おみ九字「ま」  9031

まえはまつばら まんまるなつき つまをまつまに まいをまう (前は松原 真ん丸な月 妻を待つ間に舞を舞う)

おみ九字「ほ」  9030

ほりのほとりで みるほしほたる ほれてほれられ ほてるほほ (濠のほとりで見る星 蛍 惚れて惚れられ火照る頬)

おみ九字「へ」  9029

きたへにのへを へてさんのへへ ごのへへてゆく はちのへへ (北へ 二戸を経て三戸へ 五戸経て行く 八戸へ)

おみ九字「ふ」  9028

ふじのふもとで ふえふくふたり ふじのはなふさ ふらふらり (富士の麓で笛吹く二人 藤の花房 ふらふらり) ↓ 旧作 ふじのはなふさ ふらふらふたり ふじのふもとで ふえをふく (藤の花房 ふらふら二人 富士の麓で笛を吹く)

おみ九字「ひ」  9027

ひつにひめおく ひとくみのひな ひなのひのひる ひつひらく (櫃に秘めおく一組の雛 雛の日の昼 櫃開く)