2013-12-05から1日間の記事一覧

みずをさす

船乗りなんかに なるのは やめろ こうかいするに きまってる モデルなんかに なるのは やめろ うれないときは ぐちもでる 板前なんかに なるのは やめろ ならぬと はっきり いいたまえ おやじの医院を つぐのは やめろ おやじと おなじで いいんかい

石屋の意志

石屋を継がせる いうのが わしの意志や 医者にする いうのが 女房の意志や どっちもいやや いうのが 当人の意志や

イカン

公家が貧乏。イカン束帯ととのわぬのは まことにイカン。【1】 あいつは少佐で わしゃまだイカン。昇進遅れて まことにイカン。【2】 国の施設を地方にイカンするのが遅れ まことにイカン。【3】 やらねばいかんことをせず「まことにイカン」で済ませちゃ…

ちょっとしたて

あいつを うまく つかうには ちょっとした手を つかうのだ べつに たいしたことじゃない ちょっと 下手に 出るだけだ ぐっと 下手に 出ちゃだめだ 下手すりゃ つけあがるやつだ チョッと 舌打ちしたくなる ことも しょっちゅう あるやつだ そんなやつだが ち…

したいわ

したいわ したいわ わたし したいわ わたし あなたと 対話したいわ 詩 対話 すきだわ わたし したいわ あなたと 詩を読み 対話したいわ

どきどき

ときどき どきどき どうきがするよ どうしたことだろ きがかりだ きみの しんぞう たいくつなのさ ときどき どきどき したいのさ

右から左へ

右から左へ 右から左へ もらった物は 右から左へ 物をふやすな 部屋がせまくなる 右から左へ 右から左へ 舞い込む仕事は 右から左へ 仕事をふやすな 心がせまくなる 右から左へ 右から左へ 稼いだ金は 右から左へ 貯蓄をふやすな 景気がわるくなる

しがないくらし

かねがなくって しがないくらし かねがあっても しがないくらし 資産ふえても 詩がないくらし もうけること しかないくらし ひまがなくって しがないくらし ひまがあっても しがないくらし だらけるばかりで 詩がないくらし ごろごろする しかないくらし

ひまかね

「ひまかね?」 「ひまだね」 「ひま? かね?」 「ひまだね」 「ひまかね?」 「ひまじゃないね」 「ひま? かね?」 「かねだね」

おみ九字「わ」  9052

わけてわけてと わらわらさわぐ えだもたわわな にわのびわ (分けて分けてと童ら騒ぐ 枝もたわわな庭の琵琶)

おみ九字「ろ」  9051

ひろのそろそろ ももいろきいろ しろいろいろの はなのころ (広野 そろそろ 桃色 黄色 白 いろいろの花のころ)

おみ九字「れ」  9050

ふれよあめふれ かれののにれに ふられぬれれば かれぬにれ (降れよ 雨降れ 枯野の楡に 降られ濡れれば枯れぬ楡)

おみ九字「る」  9049

くもるふるてる はるかぜわたる くるくるまわる かざぐるま (曇る 降る 照る 春風渡る くるくる回る風車)

おみ九字「り」  9048

いろはとりどり よりどりみどり はなうりうりも くりもうり (色はとりどり 選りどり見どり 花売り 瓜も栗も売り)

おみ九字「ら」  9047

ひざしうららか はなびらはらり いらかきらきら ならのてら (陽射し麗らか 花びらはらり 甍きらきら 奈良の寺)

おみ九字「よ」  9046

よしのよざくら よいつきよだよ よえばいよいよ よいながめ (吉野 夜桜 好い月夜だよ 酔えばいよいよ好い眺め)

おみ九字「ゆ」  9045

ゆむらゆのさと ゆきまうゆうべ ゆめかゆらゆら ゆれるゆり (湯村 湯の里 雪舞う夕べ 夢か ゆらゆら揺れる百合)

おみ九字「や」  9044

やなぎやわらか やさしやあやめ やせのやまざと かやのやね (柳やわらか 優しや菖蒲 八瀬の山里 茅の屋根)

おみ九字「も」  9043

もももすももも かわもにうかぶ ふもとのかわの もがゆれる (桃も李も川面に浮かぶ麓の川の藻が揺れる)

おみ九字「め」  9042

めざめよひめよ ゆめからさめよ かめのさけのめ めがさめる (目覚めよ 姫よ 夢から覚めよ 甕の酒飲め 目が覚める)

おみ九字「む」  9041

むさしののむら むこをむかえる むすめむぎふむ むしろあむ (武蔵野の村 婿を迎える娘 麦踏む 莚編む)

おみ九字「み」9  9040

みせにすみこみ みならいみとせ みこみがあると みなみとめ (店に住み込み見習三年 見込みがあると皆認め)

おみ九字「み」8  9039

はなみもみじみ ゆきみとみたび きみとしみじみ さけをくみ (花見 紅葉見 雪見と三度 君としみじみ酒を酌み)

おみ九字「み」7  9038

いずみみつけて のみみずをくみ もどるみちみち みつばつみ (泉見つけて飲み水を汲み 戻る道々三つ葉摘み)

おみ九字「み」6  9037

とねのみなかみ みずおとみみに みなぎるみずを きみとみる (利根の水上 水音耳に漲る水を君と見る)

おみ九字「み」5  9036

みさきへのみち せみなきやみて なみのおとのみ みみにみち (岬への道 蝉鳴き止みて波の音のみ耳に満ち)

おみ九字「み」4  9035

みなとみせみせ みてかうみやげ すみかみかがみ かみかざり (皆と店々見て買う土産 墨 紙 鏡 髪飾り)

おみ九字「み」3  9034

やみでみみずく なくこえみみに みかづきをみる みねのみち (闇で木菟鳴く声耳に三日月を見る峰の道)

おみ九字「み」2  9033

みのきみずみる みどりのみずた ぐみはあからみ みなみかぜ (蓑着 水見る 緑の水田 茱萸は赤らみ 南風)

おみ九字「み」1  9032

みなみへのみち うみへのみちは みどりみごとな なみきみち (南への道 海への道は緑みごとな並木道)