まちぼうけ  ♪11

        (♪「待ちぼうけ」のメロディで)

       尾生は女子と梁下に期し、女子来らず、水至るも去らず。(荘子  盗跖篇  第二十九)

 

待ちぼうけ  待ちぼうけ

彼は待ってた  橋の下

きっと行くから  待っててと

あの娘(こ))が言った  橋の下

 

待ちぼうけ  待ちぼうけ

なぜかあの 娘(こ)()は  まだ来ない

あれれ  ようすが  おかしいぞ

なぜか  増してく  川の水

 

逃げようか  逃げようか

それはなるまい  この場所で

待つと  約束したからにゃ

離れられない  橋の下

 

忘れてた  忘れてた

彼は  どうしているだろと

あとで娘(むすめ))が  来てみれば

彼は  首まで  水の中